舌麺麭さんのページ
レビュー
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広重 雨、雪、夜 風景版画の魅力をひもとく
謎のステッカーつき
広重の作品がすごいのは言うまでもないので、他の部分について。
まず、紙質がものすごい好みです。鮮やかで見やすいけれどなんか落ち着いている、そんな感じです。
第2に、図版を兼ねているだけあって大容量。コンパクトなサイズですが、たっぷり楽しめます。解説も邪魔にならない程度にあります。
第3に、丁度良いサイズ感。もちろん、じっくり見るにはもっと大きい方が良いという方もいるでしょう。しかし、数が多く網羅されているので、でかいと手軽に見れません。このサイズならいつでも辞書のようにパラパラ見れると思います。
ただ、届いたときに驚いたのが、表紙に直接宣伝用らしきステッカーが貼られていたことです。えぇーと思いました。剥がそうかとも考えましたが、表紙は皺加工のあるタイプ。やめときました。
まあ、赤地に白抜き文字の丸いステッカーで、妙に表紙デザインに合っているというか、いい感じの場所に貼られているので、元からそういうデザインだと思うことにしました。(2019/08/15) -
伊豫田晃一作品集 I マグヌム・オプス(著者サイン本)
次刊も楽しみ
現代の画家で、絵画的でかつリアルな絵を描く方は少ないのかな、と思っていました。見聞が浅いため本当はそういう絵も沢山あるのかもしれませんが、現代のリアルな絵といえば写真と見間違うようなスーパーリアルな絵か、絵的だけれどなんか現代らしい部分が浮いてみえるようなイメージがあります。しかし、この作品集については、そういう感じがしませんでした。どこか上品というか、深みを感じるというか...西洋美術館にそのまま並んでいても違和感を感じさせないような雰囲気があります。上手く言えないのですが、決して古臭いとかではないし現実世界そのままでもないけれど、変な不自然さを感じないです。現代人が描いた絵で、絵画的でかつリアルなイメージがこんなにしっくりきたのははじめてでした。昔の人ではなく、今の人が描いたそういう絵を見てみたいと思っていたので、この作品集を観ることができて、とてもよかったです。
装丁も凝ってます。紙ケース仕様です。最初に本をとりだす際、とてもびびりました。(2019/08/15) -
友風子画集 彩 irodori
とても素敵です!
箱をあけてびっくり。思った以上のボリューム感です。
復刊ドットコムのメールで初めて知った方でしたが、商品ページのサンプルやpixivの方にもお邪魔して購入を決めました。透明感ある水彩画が素敵です。
画集の内容としては、全体的にきれいなイメージです。また作品点数が多く、全体的に余白が少ないので、本の初めから終わりまでページいっぱい、たくさんの作品をみることができます。色味は、パソコン画面で見るよりも色が濃い目ですが、私は画集の方がアナログ!という感じで好きです。復刊ドットコムのサンプルでは「着物の女の子」イメージでしたが、洋服の女の子もとっても可愛い!おさげが多いのもツボでした。
ただ1つだけ残念だったのが、見開きページです。何点か見開きで1枚の作品があるのですが、各ページ一杯に印刷されているのでどうしても切れて見えない部分があります。とくに、お顔のアップ絵で、顔の中心近くが本のノドに...。「硝子の時」は女の子も男の子も2人とも、pixivで拝見した絵の中でもっとも印象に残っていた作品で、予約する決め手にもなったものだったのでちょっとショックでした。作品によっては1ページに4枚の小さな絵もあったので、見開きにする代わりにそちらが大きくなればなぁ、と思ってみたりも。ただ、pixivの方でも見ることはできますし、巻末のコメンタリーでも小さいですが、カラーで載っているので、それでも全体像をみることはできます。
手元に置く価値はかなりあります!迷っている人は是非。
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2016.02.24.追記
復刊ドットコムから覚えのない手紙があったと思って開けてみて驚きました。前述の見開き頁の作品について、「著者の友風子先生のご厚意により、復刊ドットコムでお買い上げのお客様に当該作品を別紙にて謹呈させていただくことにいたしました」とのことです。あまりに太っ腹な対応にうれしいやら申し訳ないやら...。もったいぶってまだ袋から出せていませんが、送付状ごしにみえる女の子が色っぽくてドキドキしてます。(2015/12/13) -
三浦悦子人形作品集「輪廻転生 Reincarnation リーインカーネイション」 展覧会記念版 シルバー・エディション (著者サイン入り・豆本付き)
雰囲気は同じながらまた変わった印象です
以前、復刊ドットコムで『聖餐 EUCHARIST』の方を購入し、気に入ったのでこちらの方も購入しました。 『聖餐』の方でも拝見した作品が、こちらの方では野外撮影でいくつか収録されています。それぞれ場所や角度によってちょっと印象がかわるのがまた、面白いですね。(「面白い」という言い方はあまりしっくりきませんが...)
もちろん、『聖餐』には載っていなかった新しい作品もたくさんあります。私はとくに、「ヴァイオリン・ウサギBOX」と「琴の葉」が好きです。楽器と一体化した身体がとても美しいとともに、どこか可愛らしい。名前も素敵です。(2015/12/13) -
FIRE さやか画集
期待以上でした。
届いてまず思ったのが、「予想していたよりでかいな」でした。余白づかいがちょうどよく、細かい線もきれいに見えてよかったと思います。
恥ずかしながら「昔読んだ本の表紙の人だ!」というだけの知識で購入したのですが、色っぽく瑞々しい黒髪の女の子たちにすっかりときめきました。(もちろん、男の子も素敵です!)黒髪が、茶色や青ではなくて、本当に黒いのがとても好いです。繊細な線と、カラフルなのにどこか落ち着いていて懐かしい色合いがたまりません。さやかさんの手がけた表紙装画作品の方もこれからチェックしてみようと思います。
私が購入したのはサイン本だったのですが、とても凝っていて、感動するとともに頭の下がる思いです。もったいなくてまだ全部読めていませんが、インタビューも豊富で、画材情報もあります。全てにおいて予想以上で、予約から待った甲斐がありました。おすすめです。(2015/12/02)
復刊リクエスト投票
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