のら☆さんのページ
レビュー
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【バーゲンブック】『はだしのゲン』を読む
転々としながら動かない。
子供のころ、たまたま雑誌で『はだしのゲン』を読んでいたが、”いつの間にかなくなって”いた。その後、他の雑誌に掲載されていると知ったのだが、そのあたりの事情は幼い私にはわからなかった。
ただ、これが何か特別な漫画であることはわかった。”怖い”シーンも、例えばそのころはやった恐怖漫画とは違う。昭和一桁の両親から遠く離れた広島というところに落ちたピカドンの話は聞いていて、それがこのことだったのだ。
のちに広島に縁ができ「『はだしのゲン』?広島じゃ、小学校で教科書代わりに使われていたよ」と聞き、びっくり。(当然のことだと今はわかるが)広島では「いつの間にかなくなっていた」連載漫画ではなかった。急にいくつものシーンが肌に迫ってきた。
さて、この本だが『はだしのゲン』がどう特別かがわかる。”色”がつかざるを得ないテーマを扱った漫画を、多彩な著者が様々な観点から分析している。戦争の話を子供のころから直接体験者に聞いて育った最後の世代の一人として、ただの連載漫画として(ある意味色をつけずに)読み進めていた子が大人になって、原爆から遠い地域に育ったが広島に頻繁に通うようになった一人として、改めてこの漫画の意味を再考する手掛かりにしたい。(2021/07/04) -
絵ときSF もしもの世界 復刻版
どきどきわくわくが当時の絵柄でよみがえった!
中身は子供のころ、親を質問攻めにしていた「もしも...」の総決算。確か、質問攻めにつかれた親が買ってくれたのだと記憶しています。
正反対の「もしも...」もあり、絶対というものはないこと、どんなことでも起こりうることを教えてくれ、自由な発想を育ててくれた一冊です。
余談ですが、可能性を示す顔の絵がとても好きでした。(2021/02/10)
復刊リクエスト投票
「読む」ための英文法
【著者】田上芳彦
天の光はすべて星
【著者】フレドリック・ブラウン
ブラウンファンにとっても、少し視点の違う作品として一読の価値あり。(2021/02/10)
イギリスのヴィンテージ広告
【著者】ブリティッシュ・ライブラリー 編
アッシジの聖フランチェスコ
【著者】ジャック・ルゴフ 著 / 池上俊一 梶原洋一 訳
知らないとそん500
【著者】間羊太郎
緊急時では犬に襲われたときとか、日常では画びょうを使うときの工夫や万年筆やボールペンの使い方。筆や墨を使うときの工夫は、今はあまり使われないかもしれませんが、このように本で残らないと、昔は当たり前にやっていたことが伝承されずに消えてしまうのではないでしょうか?
カレンダーやポスターをまっすぐに貼る方法は、今も役に立っています。
この手の本はたくさんありましたが、その中でも単なるトリビアにとどまらない、傑作だったと思っています。(2018/07/04)
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