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著者 | 定方晟 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784061157309 9784480511966 |
登録日 | 2020/02/05 |
リクエストNo. | 69294 |
リクエスト内容
講談社現代新書の解説から転載です
須弥山とは高さ56万キロ、33人の天神が住む想像上の高峰である。紀元5世紀、インドで集大成された『倶舎論』は、この須弥山にはじまり、人間が宇宙をどう把えていたかを、詳細に描写している。本書は、この『倶舎論』を基礎に、仏教の宇宙観の変遷をさぐり、輪廻と解脱の2つの思想の誕生・発展の経緯を明らかにし、その現代的意味を説く。
輪廻と解脱の思想――仏教にはさまざまな経典や言葉があるけれど、結局は輪廻と解脱の2つの思想に帰するといえよう。仏教者はこうした輪廻的宇宙と解脱への道との両方を、それぞれ吟味し、研究し、やがてそれらを1つの壮大な体系にしたてあげた。そのような体系を示す書物の1つに、インド5世紀の仏僧ヴァスバンドゥの『倶舎論』がある。この中に須弥山説と呼ばれる仏教宇宙観が示されている。これが、後に“地獄と極楽”にまつわるさまざまな考え、描写へと発展し、日本にも大きな影響をあたえた。一見、過去のもの、われわれとは無縁のものと思われる仏教宇宙観も、実は、いまや新しい世界観を樹立する上で、重要な役割をになおうとしている。――本書より
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
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須弥山と極楽 仏教の宇宙観 | 1,100円 | アマゾン |
NEWS
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2023/06/16
『須弥山と極楽 仏教の宇宙観』(定方晟)の注文を開始しました。 -
2020/02/05
『須弥山と極楽』(定方晟)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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